こんな記事を読みました。
知的戦闘力が低い人ほど"1冊を読破"する | プレジデントオンライン
個人的には、知的戦闘力(笑)なんて意識せずに、学生時代からこの記事に近い読書の仕方をしてました。特に「OSとアプリ」の例えは、かなり本質に近いかと。
4つの全く異なる読書スタイル
以下は、自分の読書の4つのスタイルです。
- 基礎的な教養と思考法を身につけるための、普遍的な古典名著と哲学思想系の読書
- インスピレーションと考え方の多様性を得るための読書
- 特定のテーマに関する知識を最短距離で把握する「情報収集&土地勘をつけるため」の読書
- 好きな本を楽しく読む、娯楽のための読書
それぞれ詳しく説明します。
1. 基礎的な教養と思考法を身につけるための、普遍的な古典名著と哲学思想系の読書
1.は、中高時代と文学部だった学生時代に乱読して、思考体系の構築を終えているので、今は最新の思想トレンドやかつては存在しなかった思想テーマに関するアップデート程度で済みます。
ここが出来てないとどんなにインプットしても、頭の中にそれらを整理して仕舞える「本棚」がないので、自分が使える武器(知恵)として根付かなかったり、逆に変に染まりやすかったりするのではないかと。若い時に読書習慣がなかった人は、まずは古典や思想哲学の名著ばかりを読みまくるのをお勧めします。
2. インスピレーションと考え方の多様性を得るための読書
2.は、深く考えるとっかかりを得ることが目的の読書です。自分的に気になる一文に出会ったら、そこで思索に入ります。読書時間の10倍くらいは考えるので、全く読書が進みません。基本的に通読しません。
3. 特定のテーマに関する知識を最短距離で把握する「情報収集&土地勘をつけるため」の読書
3.は、書店や図書館をそぞろ歩きつつの立ち読みで終わることもあるし、同じテーマで視点の異なる本を数冊買って斜め読みすることも多いです。もちろん情報収集の中には、ネット検索やネットで検索可能な情報(統計データ、論文、特許情報など)も含まれます。
4. 好きな本を楽しく読む、娯楽のための読書
4.は単なる趣味です。個人的には、小説、漫画、アニメ、映画、ゲームなどのメディアを問わずに楽しみます。自分は、定期的にストーリー要素を摂取しないと死ぬ病なので、最近は忙しいこともあって、良質な物語を短時間で摂取する効率がいい漫画と映画に偏りがちです。
ビジネス自己啓発本の罠と「読み終えない読書」
注意すべきは、いわゆるビジネス本や自己啓発本です。著者の主張(数行で終わる)を各種文献や事例で必死で裏付け、時間をかけて読者を説得するために紙幅を費やしている書籍がほとんどです。
思考体系の構築を終えずに、新しい切り口の啓発本ばかりを通読し、他人の雑な思考体系を全く土壌の異なる頭に完コピしてしまう読書は、むしろマイナスになることも多いのではないかと思います。ビジネス本や自己啓発本は、2.のスタイルで、インスピレーションを得るために拾い読みをするくらいが丁度いいかと。
最近は本を買っても読み終えないことが多いけど、思索のきっかけになるので、それでいいと思ってます。みんなの読書スタイルが気になるので、ブログやブックマークコメントなどで教えて欲しいなー。