モフモフ社長の矛盾メモ

ヒゲとメガネとパンダと矛盾を愛するアーガイル社のモフモフ社長が神楽坂から愛をこめて走り書きする気まぐれメモランダム

物語の主人公がどんな危ない目に遭っても絶対に死なないただひとつの理由

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映画、マンガ、小説など……物語の形式は色々ありますが。

物語の主人公は死にません。

胸に銃弾を受けようが、高層ビルから落ちようが、爆発に巻き込まれようが、絶対に死にません。

なんでだよ! と思ったことはありませんか?

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「主人公には無敵の『主人公補正』がかかってるからだろ」と言う人もいます。

「死んだら話が終わっちゃうから殺せるわけないだろ」とメタ視点で言う人もいます。

 

でも、主人公がどんなにピンチでも死なない理由は簡単です。

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学園ものラノベやアニメの主人公が片親または高校生で一人暮らしな理由

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下記の記事で話題になってたので、5年前に自分が別ブログで書いた記事を再掲。

漫画や小説における「日常との線引き」と「親がいないという設定」について: 不倒城

 

学園もののライトノベル、マンガ、ゲームの主人公(男子高校生)の
設定には共通点があります。

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昔から良くあるパターンが、以下の3つ。

  1. 怖いとか無愛想だと誤解され、クラスの皆からは敬遠されている。
  2. 家庭の事情が複雑で、高校生なのに一人暮らし、もしくは片親。
  3. 女性は苦手だけど、近所に世話焼きの幼ななじみ、隣に住む可愛い同級生、またはブラコンの妹や姉がいる。 

これらの主人公の設定は、すべてがライトノベル、マンガ、ゲームの読者層が抱えている3大コンプレックス、

  1. 人間関係
  2. 自立
  3. 恋愛

と、うまく折り合いを付けられるように計算されています。
つまりこれらの主人公設定は、ごく平凡で内向的な読者が、自己正当化をするための言い訳なのです。

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【評論】Negicco「アイドルばかり聴かないで」と小西康陽と80年代アイドル歌謡

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Negicco「アイドルばかり聴かないで」が素晴らしい。

アイドルばかり聴かないで

アイドルばかり聴かないで

今までに小西康陽がプロデュース(作詞・作曲・編曲)して来たアイドルソングの中でも抜群の出来だ。
この曲、本日7月6日(土)から「ゴッドタン」のエンディングテーマにも起用されるということで、まさにノリに乗っている。

はじめに正直に言っておくと、これを歌っているNegiccoというアイドルグループについては、あまり良く知らない(申し訳ない)。だから、これはいわゆるアイドル論ではない。

この文章は小西康陽の楽曲論から始まり、80年代のアイドル歌謡黄金期を支えた筒美京平、林哲司、船山基紀らの足跡をたどり、最後にはピチカート・ファイヴ高浪敬太郎へと帰着する、アイドル歌謡についての私的な評論だ。

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